原点に帰る

今の自分には、わずかなお金を募金することしかできないが、
先日、貧困に、そしてさらには地球温暖化などの環境問題に、もっと根本から取り組んでいる方のお話を聴く機会があった。


その人が扱っているのは「ユーグレナ」。
ユーグレナと言われても、ピンと来ないかもしれないが、日本では「ミドリムシ」といい、
小学校の理科などで、池の水を顕微鏡で観察すると見える微生物の一種なのだそうだ。


http://www.euglena.jp/
http://blog.livedoor.jp/izumomitsuru/archives/51615639.html


ユーグレナは、葉緑体を持ち、光合成をする植物でありながら、しかも自ら動き回ることのできる動物でもあり、
その両方の特性をうまく利用することにより、一方では食糧問題の、他方では環境問題の解決につながるかもしれないとのこと。


まず、光合成をするので、二酸化炭素を吸収する。
自ら作り出す栄養素には、植物に含まれるビタミン群と動物に含まれるアミノ酸などがあり、
その他、生物が生きていくうえで必要な栄養素は、"カロリー"以外のほとんどを持つらしい。
その栄養価の高さから、彼は漫画に出てくる回復の食べ物として有名な「仙豆」に例えていた。
これを、パンやパスタなどのエネルギー源と組み合わせれば、万能食となりうる。
すなわち、ユーグレナの食品化は、世界の食糧問題、貧困の解決につながるかもしれない。


一方で、上記のように、二酸化炭素を吸収するので、これは地球温暖化の防止にもつながりうる。
種類によってはかなり過酷な環境でも生きられるらしく、工場の排ガスを用いて培養できるそうだ。
しかも、ユーグレナからは石油に近いオイルを搾ることもできるそうで、資源の枯渇問題にも対応するキャパがある。
(とあるアメリカの会社では、藻から抽出した燃料を用いて飛行機を飛ばしたとのこと。)


このように、さまざまな可能性を秘めているユーグレナの研究が進められているそうだが、
現在目にする形で実現しているのは、クッキーや錠剤としての健康食品までであり、
これからの発展に期待したいところである。


上にもあるように、「カロリーは低い」のであるから、むしろダイエットには持ってこいだ。
このユーグレナを応援したい人は、ついでにダイエットもできるので、手にとってみてはどうだろうか。


と、誰が見てるわけでもないけど、いたく感動し、応援したくなったので、書いてみた。



y-intercept